福岡市南公園の隅っこにひっそり置かれている飢人地蔵菩薩をお参りしました。「飢人」は「うえにん」と読むそうです。享保１７年（1732年）とその翌年の大飢饉で餓死した人々の霊を慰めるために供養塔と地蔵菩薩が建てられたそうです。明治維新以降に荒れ果ててしまいましたが、昭和６２年、地元の有志によって供養が再開され、毎年４月４日供養祭が執り行われているそうです。

丁度昨晩、藤原正彦著のベストセラー「国家の品格」を読み終え、日本民族の素晴らしい精神性に改めて感動しました。特に拝金主義とは一線を画する大和魂には共感を覚えました。その翌朝だったので、つい日本人の心を見てみたくなり足を運びました。

何の現世利得も期待できない供養のために集った「有志」の方々に、改めて敬意を表したいと思いました。