第1章 買う前にわかる選び方
その4 「原料植物100%」は要注意
手作りの生青汁ならば
酸化防止策は不要!!
原料植物以外は不要!!
大阪府に1962年生まれのMさんという女性がいます。この方は1996年からずっと無農薬の家庭菜園で作った野菜を搾って青汁を作り、現在まで毎日飲み続けておられます。この方の場合は、搾った汁を搾った直後に飲むわけですから劣化(酸化)の心配は全くありません。当然ですが、酸化防止策の必要は全くありません。味つけを別とすれば、原材料としては青汁原料植物以外一切不要です。
大量生産の生青汁ならば
酸化防止策が必要
しかし青汁を製品化した場合はそうは行きません。大量生産して、お客様が次々に工場を毎日訪問して頂き、製品が出来るや否や次々に飲んで頂けるのならば、Mさんの生青汁と同じ事が出来ます。
しかし、そんな事は絶対不可能。大量生産してから最低1年以上の賞味期限の間、品質保証をしなければならないのです。賞味期限の間に品質が劣化(酸化)しない、何らかの酸化防止策がどうしても必要になるのです。酸化防止の働きがある食品、またはビタミンC、ビタミンEのような食品添加物がどうしても必要になってきます。あるいは製品を冷凍化するという対策がとられるはずです。
「原材料名」をよーく見よ!!
「原料植物100%」は要注意!!
ところが、青汁製品の中には青汁原料植物だけが「原材料名」に出ているシンプルな商品が存在します。
気になる食品添加物、そして食品添加物的な食品、どちらも加えられていない製品です。
「青汁100%」
「余計な物が入っていないので安心」
一見そう見えます。実はここにも落とし穴があります。
その答えは「その3『お湯でも飲める』は要注意」で説明した事と全く同じ原理です。要するに…
もともと生ものではない
もともと酵素活性が低い
製品だから酸化防止の必要性が低いと言う事なのです。
改めて、お断りしておきます。加熱された青汁製品には、加熱されても影響を受けない栄養成分が残っていますので、それに伴う効果は期待できます。
青汁製品によく使われる原料植物と食品添加物的に使われる食品
青汁原料植物 | 食品添加物的な使われ方をする食品 | ||
---|---|---|---|
食品名 | 食品名 | 成分/別名 | 目的 |
大麦若葉 | デキストリン | 水溶性食物繊維 | 酸化防止 |
ケール | 難消化性デキストリン | 水溶性食物繊維 | 酸化防止 |
クロレラ | 緑茶 | 味付け | |
ブロッコリー | 抹茶 | 味付け | |
モロヘイヤ | オリゴ糖 | ガラクトオリゴ糖 | 甘味料 |
アルファルファ | フラクトオリゴ糖 | 甘味料 | |
スピルリナ | マンナンオリゴ糖 | 甘味料 | |
ゴーヤ | 麦芽糖 | マルトース | 甘味料 |
ホウレン草 | 還元麦芽糖 | マルチトール | 甘味料 |
明日葉 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
次回は原料植物の含有率を割り出せ!!についてご紹介させていただきます。
お楽しみに!!
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